
世界にたった2つ!Yves Saint Laurent美術館‐モロッコ編‐
人気のハイブランド、と聞いて真っ先に思い浮かぶのはやはり
CHANEL、Louis Vuitton、Dior…そしてやはり外せないのは「Yves Saint Laurent」!
そんなサンローランには、独自の美術館が2つあるんです!
期間限定のエキシビジョン等ではなく、サンローランだけの美術館…とっても気になりますよね?

1つはブランド発祥の地「フランス」にありますが、
もう1つは、ヨーロッパからもほど遠くないアフリカ大陸の「モロッコ」にあります。
今回は、そんなサンローランの魅力を存分に楽しめる美術館のうち、
モロッコに位置する「Le Musée Yves Saint Laurent de Marrakech」をたっぷりご紹介いたします!
ファッション・アートに興味のある方、サンローランファンの方は必見です!
魅惑の国モロッコとは
モロッコは、まだまだ日本では旅行地としてそこまでメジャーではありませんが、
ヨーロッパからはたくさんの観光客が訪れる場所として非常に人気があるんです。
モロッコ、といってもイメージがあまり無い方もいらっしゃるかと思いますので、
まずはモロッコ自体について簡単にご紹介いたします!
まず、中央左、こちらがモロッコの位置です。

スペインからは、アルへシラスやタリファという街からフェリーに乗れば、
たったの1時間~1時間半前後でモロッコに到着することができます。
それに対して、日本からはモロッコへの直行便は運航されていないので、
ヨーロッパや中東のどこかで乗り継ぐ形になります。
ですので、最小でも17時間ほどの所要時間となります。
そんな日本からちょっぴり行きにくいモロッコですが、
北から南までまったく違う景色の都市を楽しむことができるとっても魅力的な国なんです!
一番有名な都市は、映画などでもよく使われている首都のカサブランカ。
モロッコの国教はイスラム教なので、数多くの美しいモスクが建てられています。

そして近年、インスタ映えの聖地として一気に注目を集め始めたのがシャウエン。
どの家の壁もすべてが真っ青で、不思議な世界に迷い込んだような感覚になります。

そして世界最大の砂漠のうちの一つであるサハラ砂漠もあります。
スターウォーズの撮影も一部ここでされたのだとか。
特に朝焼けの時間はあたり一面幻想的なオレンジに包まれて、
私が人生で見た景色の中でもダントツで印象に残っている場所の一つです。

また、モロッコでは多くの都市に新市街と旧市街が存在し、
そのうち旧市街は「メディナ」と呼ばれていて、エキゾチックな街並みを見ることができます。
そして何よりの醍醐味は「スーク」と呼ばれる市場です。

まるで迷路のような細かい路地だらけの街並みは、とても一度入り込んだら同じ場所に戻れません…!
私が訪れた際は、現地ガイドの方に案内していただいたので、
すいすいとスーク内を歩いていけましたが、本当に迷路そのものでした…!
サンローランの虜に!美術館と庭園の全貌
ざっとモロッコの魅力について紹介させていただきましたが、
ここからは本格的に美術館をご紹介いたします。
この「Le Musée Yves Saint Laurent de Marrakech」は
モロッコのマラケシュという都市に2017年にオープンしたまだまだ新しい美術館で、
作品や原画が閲覧できるだけでなく、イヴ・サンローラン自身がこよなく愛したという庭園も併設されています。

こちらは1966年にイヴが別荘として購入した邸宅を基盤に美術館となったのですが、
この場所はもとはジャック・マジョレルというフランス出身のオリエンタリズムの画家の自宅でした。
ジャックが妻と離婚後、こちらの邸宅を売りに出し、後にイヴ・サンローランが購入したのです。
イヴは
「モロッコが”色”を教えてくれた。それに出会う前は、全てが黒だった。」
というほどに、この邸宅、そしてマラケシュの街は
本人に大きなインスピレーションを与えた特別な場所だそうです。
そしてまさにこの美術館の醍醐味が、こちらのマジョレル庭園です。

イヴに色彩の新たな感覚を与えただけに、
マジョレル庭園のカラーはユニークで私自身もとても印象に残っています。
まぶしいほどに鮮やかなブルーの壁、壁の色に映えるグリーンのサボテンや植物、
そして差し色になる赤いレンガ、といったようにそれぞれの色がインパクトが強く、幻想的な空間を演出しています。
個人的にですが、メキシコシティで訪れたフリーダカーロの邸宅の庭も、
なんだか似たような色彩と雰囲気でした。(気になる方は検索してみてください!)(笑)
そしてこちらが美術館の建物。

サンローランを象徴するYSLのロゴマークが大きく飾られたエントランス…
とってもテンションが上がりました!
赤土の大地を持つモロッコらしく、
マジョレル庭園のブルーとは打って変わって美術館の建物はすべてこのトーンです。
館内はイヴが手がけた多くのドレス等が展示されていて、
エレガントで奇抜な作品の数々を閲覧できます。

一般的なサンローランのショップでは、やはりYSLマークのミニバッグなどが代表的ですが、
ここではさすが世界的ブランド、と言わんばかりに
普段ショップではお目にかかれないような洗練されたデザインの服を見ることができるので、
より一層サンローランのファンになってしまいます!

ちなみに私の美術館に行く楽しみのうち一つは、ミュージアムショップでお土産を買うことです!
ただここのショップはあまり大きくないので、アイテムもそこまで多くはないですが…
私は美術館に訪れた際はいつもポストカードを買うので、ここでもすかさず購入。
年度ごとのポストカードもあったので、自分の生まれ年のカードを記念に買うのも素敵だなあと思いました。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
サンローランの世界観に浸れる美術館、マラケシュに訪れる際はぜひ立ち寄ってみてくださいね!
いづれパリのサンローラン美術館の方も、特集させていただきますのでお楽しみに!

◇美術館情報◇
営業時間:10:00‐18:00(最終入場17:30)
10:00‐17:00(最終入場16:30)※ラマダンの月
定休日 :水曜日
公式HP :https://www.museeyslmarrakech.com/en/
入場料 :100DH
モロッコ国籍/モロッコ在住の方は60DH
※コロナの影響等で営業状況は大幅に変わる可能性があります。
必ず公式HPをご参照ください。
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